
新築 vs 中古マンション、どっちがいい?メリット・デメリットを徹底比較
マンション購入を検討するとき、新築・中古どちらにすべきか迷う方は多いのではないでしょうか。
新築・中古マンションには、それぞれメリットとデメリットがあります。
購入を検討する際は両者を比較し、自分のニーズにあっている方を選ぶことが大切です。
本記事では、新築マンションと中古マンションのそれぞれの特徴を比較しながら、どちらが自分にあっているのかを見極めるためのポイントを解説します。
後悔のないマイホーム選びのために、ぜひ参考にしてください。
新築マンションのメリット
新築マンションのメリットは、以下のとおりです。
最新設備が整備されている傾向にある
新築マンションは、最新の住宅設備が標準で整備されている傾向があります。例えば、システムキッチン・浴室乾燥機・オートロック・宅配ボックスなど、利便性や快適性を高める設備があらかじめ備わっています。
さらに、インターネット回線の整備状況や省エネ機能なども高水準で設計されていることが多いため、日常生活におけるストレスや手間を軽減してくれるでしょう。
耐震性や防犯性が高い
新築マンションは、最新の建設基準法に基づいて建設されているため、耐震性・防火性・防犯性が高い基準で設計されています。特に日本では地震対策が重視されています。「耐震等級」や「免震構造」など、先進的な耐震技術が取り入れられている物件も増えています。
また、防犯面でも安心して暮らせるよう配慮されている点も新築マンションのメリットです。防犯カメラの設置・オートロック付きのエントランス・セキュリティ会社との連携など、安全性を高める設備が充実しているケースが多く見られます。
住宅ローンが利用しやすい
新築マンションは、住宅ローンの審査が比較的通りやすい傾向があります。物件の担保評価が高く、低金利での借り入れが可能になるケースが多いため、資金計画を立てやすくなるでしょう。
また、売主や不動産会社が提携している金融機関の「提携ローン」を利用できるケースもあり、審査や手続きがスムーズに進む点も、新築マンションならではのメリットです。
税金優遇控除が充実している
新築マンションは、税金優遇が充実している点も大きなメリットです。例えば、住宅ローン控除や不動産取得税の軽減措置など、税金面の優遇措置があります。
控除を活用することで費用負担を軽減できるため、長期的なコストパフォーマンスが高くなります。中古マンションと比較して初期費用を抑えられるケースも多く、経済的なメリットを感じやすい点が魅力といえます。
コミュニティを築きやすい
新築マンションは、近い世代のファミリーが多く、コミュニティを醸成しやすい環境です。横のつながりで子育ての悩みを共有したり、趣味を楽しんだりと交流できます。また、防犯・防災の観点でも安心です。
新築マンションのデメリット
新築マンションのデメリットは、以下のとおりです。
物件の購入価格が高い
新築マンションは、中古マンションと比較して購入価格が高くなる傾向があります。特に都市部や人気エリアでは土地価格の上昇に伴い、新築物件の価格も高額になりがちです。
予算内に収めるために、希望する広さや立地条件を妥協しなければならないケースも少なくありません。
物件を内見してから購入できないことが多い
新築マンションは、完成前に販売される「青田売り」が一般的なため、実際の部屋を内見せずに契約するケースが多くなります。モデルルームや図面などを参考に購入を検討することになるため、完成後にイメージと違うと感じる可能性があります。
特に内装や眺望、日当たりなどは実物を見なければ正確に判断しづらいため、慎重な検討が必要です。
修繕積立金や管理組合準備金が発生する
新築マンションは管理組合の立ち上げに伴い、「修繕積立金」や「管理組合準備金」などの費用が発生します。マンションの維持や将来的な修繕に備えるために必要な経費ですが、見落としがちな費用です。
物件価格に加えて、諸費用を含めた資金計画を立てることが、無理のない購入において重要なポイントとなります。
中古マンションのメリット
中古マンションのメリットは、以下のとおりです。
新築マンションより物件の購入価格が安い
中古マンションの最大のメリットは、購入価格が安いことです。同じエリア・広さの物件でも、築年数が経っている分、価格が抑えられる傾向があります。
限られた予算内でも希望に近い立地や間取りの物件を選べる可能性が高く、価格交渉できるケースもあるので、さらにお得に購入できる場合もあります。
物件を内見してから購入できる
中古マンションは、完成済みの物件を実際に内見してから購入できるため、日当たり・風通し・騒音などの周辺環境や住み心地を確認でき、失敗するリスクを減らせます
また、現状のまま住むのか、リフォーム・リノベーションを前提に購入するか判断しやすく、ライフスタイルに合わせた柔軟な選択が可能です。
リノベーションで自分好みにレイアウトできる
中古マンションは、リノベーションやリフォームを前提に購入するケースが多く、内装を自分好みにレイアウトできます。例えば、壁紙や床材の変更、キッチンやバスルームの入れ替え、間取りの変更など、自由度が高い住まいづくりが可能です。
自分のライフスタイルに合わせた空間を作ったり、オリジナリティのある住まいを実現できる点が中古マンションならではの魅力です。
中古マンションのデメリット
中古マンションのデメリットは、以下のとおりです。
リフォーム費用が別途必要になる可能性がある
中古マンションは、内装や設備の状態によってリフォームが必要になる場合があります。特に築年数が経過している物件では水回りや配管、電気系統の老朽化が進んでいることが多く、予期せぬ出費が発生する可能性があります。
中古マンションを購入する場合は、物件の状態を十分に確認し、リフォーム項目を把握しておくことが重要です。
設備や建物が古い可能性がある
中古マンションは築年数が経過しているため、建物の耐久性や設備の老朽化が懸念されます。特に、給排水設備・外壁・エレベーターなど共用部分の劣化が進んでいる場合、大規模修繕費が必要になる可能性があります。
修繕積立金も値上げされることが一般的で、場合によっては予期せぬ出費が必要になるため、事前に修繕履歴や計画を確認しておくことが大切です。
税制優遇が適用されない場合がある
新築には固定資産税軽減措置がありますが、中古には優遇措置が適用されない場合があります。購入後の税金負担が増える可能性があります。
住宅ローン控除を受けるには一定の条件が必要で、新築と異なるため事前確認が重要です。
コミュニティがすでにできている場合がある
中古マンションではすでに形成されたコミュニティに入ることが多く、新築の「新たな住民の団結感」とは異なる雰囲気が生じることがあります。世代のずれも起こり得ます。
新築マンションと中古マンションのコスト比較
新築マンションと中古マンションのコストを、以下の項目で比較します。
物件の購入価格の比較
一般的に、新築マンションは中古マンションよりも20~30%程度高い傾向があります。以下は、2023年度の千葉県内の平均価格です。
マンション価格は高騰が続いており、新築・中古マンションを問わず価格が高止まりしています。基本的には、新築マンションの方が高額になりますが、築浅の中古マンションやリノベーション済みの物件は、新築と同等もしくはそれ以上の価格になるケースもあります。
参照:高騰するマンション市場|その他の研究・分析レポート|経済産業省
諸費用の比較
中古マンションは仲介会社を通して購入するケースが多く、諸費用が高くなる傾向があります。
税制優遇の比較
購入後の税金面では、新築マンションが有利といえます。
まとめ
新築マンションと中古マンションには、それぞれ異なるメリット・デメリットがあります。
新築マンションは最新の設備が整っていることが多く、税制優遇や手続きのスムーズさが魅力ですが、価格が高めで内見ができないケースがある点に注意が必要です。
一方で中古マンションは、価格の安さや内見してから購入できる安心感がありますが、リフォーム費用や老朽化のリスクを考慮する必要があります。
マンションを購入する際は、自分や家族のライフスタイル、将来設計を見据えたうえで総合的に判断することが重要です。
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